世界!不思議探訪記

[台湾] 神秘にあふれた国のご利益グッズ②

【堀大河】世界!不思議探訪記
いまだ世に知られていない「宝具」を求めて訪ねたあまたの国々。そこで見て、聞いて、体験した出来事をつづる、スピリチュアルな探訪記です。

餃子の原型といわれる招財の宝具「ユェンパオ(元寶)」

前回はピーシャオ(豼貅)のお話をしました。
今回は残りのふたつ目と3つ目についてお話しします。
ふたつ目は「ユェンパオ(元寶)」です。これは中国の古い銀貨で、
13世紀、中国を支配した元王朝のころからユェンパオと呼ばれるようになりました。

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↑ユェンパオ(元寶)の原型。

ちなみに餃子の形はユェンパオを模しているといわれます。
台湾に限らず、中華文化圏では一般的な縁起物として有名です。
とくに台湾では、旧正月にユェンパオの形をしたお菓子の器を目にします。
ユェンパオは、今は日本でも手に入ります。
でも、あくまでもそれは飾り物です。
では、“本物のユェンパオ”を手にするにはどうしたらよいのでしょうか。

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↑台中の南天宮に安置されている巨大ユェンパオ。

ひとつは招財の功徳が高いお寺へお参りして、そこで授与してもらうこと。
ふたつ目はピーシャオ同様、霊力の高い道士に開眼してもらうことです。

現世利益を実現するための神々の命令書「霊符」

そして最後の3つ目は「霊符」です。
霊符は中華文化圏だけでなく、日本でも古くから用いられている護符です。とくに古来、修験道の行者である「山伏」が謹写、開眼して人々に授与してきました。
ですので、今でも日本のお寺や神社で、授与しているところがあります。
とはいえ、起源は道教です。
台湾でも霊符はもっとも人気の高い宝具のひとつです。
願い事によって文字を書く墨の色、紙の色は違いますが、一般的には黄色い紙に朱、あるいは黒で書かれます。
書かれている文字は記号のようなものだったり、漢文のようなものだったりします。
そして、判が押されています。

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↑台湾で有名な道士に謹写、開眼してもらった霊符(©Taiga)

どうして判がおされるのかというと、じつは霊符は、願望を成就させるために働くよう、神々が精霊に命じた命令書なのです。
判は、授与された霊符が本物の命令書であることの証です。ですから、判が押されていない霊符には、まったく有効性がありません。
霊符は厳しい決まりに則って、霊力の高い道士が謹写し、開眼します。ですから、一般人がただ書き写しても、何の効力もありません。
ただし、印刷であっても、霊力の高い道士が祈願して判を押せば霊符として機能します。
霊力の高い道士のもとには、ご利益のある霊符を求めて人々が列をなします。
ちなみに、この判を「神印」といいます。台湾には神印を作って販売している専門店があります。一般の人でも頼めば作ってくれます。
が、それを押しても、霊符は何の効力も顕しませんので、悪しからず。

次回からは台湾の知られざるお寺のお話をします。

2025年11月07日

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